不動産の売却方法のひとつに「リースバック」があります。メリットを強調する広告が多いですが、弊社ではリースバックはおすすすめしません。

リースバックがおすすめできない理由

最近増えているのがリースバックです。リースバックは「自宅を売却して、なおかつそこに住み続けられる」というサービスです。

お金に困っている方にしてみれば、「まとまったお金を受け取ることができるうえに、住み慣れた自宅でそのまま生活できる」ということで、すぐにでも飛びつきたくなるのではないでしょうか。少なくとも、「話を聞いてみようかな」と思う方は多いはずです。

でもこの話には、大きな落とし穴があるんです。リースバックは、簡単に言うと、「年間の家賃の10倍の価格で、あなたの家を購入しますよ」という不動産会社のサービスです。例えば、あなたの家には5千万円の価値があったとしても、年間の家賃が3百万円だったら、不動産業者による購入価格は3千万円になります。

反対に言えば、年間の家賃の10倍で家を売るということです。そして売却後、そのまま住むのであれば、家賃を払い続ける必要があります。年間の家賃が3百万円だとしたら、月々の家賃は25万円。お金に困っている方がそれを払うのは困難ですよね。結局払い続けられなくなると思いませんか。

もうひとつ例を出すと、市場価格で2千万の家を、年間の家賃100万円で借りるとします。月額約8万5千円といったところでしょうか。年間100万円で借りるということは、その10倍の1千万円で家を売却したということになります。本来2千万円の価値がある家なのに、支払われるのは1千万円です。

「1千万円を受け取れるうえに、なおかつ家賃8万5千円で住み続けられる」と聞くと、いかにも良さそうに聞こえますが、実は家を半額で手放してしまっていることになります。

このように、冷静になって考えれば、まともな相場ではないわけです。「お金はないけれど、今の家に住み続けたい」というノスタルジックな気持ちや、「売ったことを周囲の人に知られたくない」というプライドなど、精神的に追い詰められている人の弱みにつけ込んで、目先の収入を餌に安く買い叩くようなサービスですので、決しておすすめしません。

家は市場価格で売却しよう!

もし私どものところへ、「どうしてもリースバックをしたい」という方がいらしたら、「今の家をなるべく高い価格で売却して、別なところへ家賃を払って住みましょう」と説得すると思います。そして、その方が今の家に住み続けることに固執されている場合は「あなたが住んでいらした家は、きっとあなたにとっての役割をもう終えたんです」と言います。

普通に考えて、リースバックをするより、市場価格で、つまりなるべく高値で、ご自宅を売却した方が良いに決まっています。そして、心機一転、新しい場所で楽しく暮らしたら良いじゃありませんか。

現在、お金に困っていらっしゃる経緯について、詳しく聞かせていただけるだけの関係になれば、また違う解が出るのかもしれませんが、あまり個人の事情の立ち入るのもどうかと思いますので。

とにかく、WEBサイトなどを見ると、リースバックについて、かなり“うまいこと”書いてありますから、要注意です。ちなみにリバースモーゲージも似たようなシステムになっているので、気をつけた方がいいです。なかなか恐ろしい話でしょう。

まあでも、世の中ってそんなものですから、自分で自分の事はちゃんと守らないといけないですね。

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