岡山市中区の中でも住みやすい街は?おすすめの街は?と聞かれたら最初の方に名前があがる場所のひとつとして【原尾島】があります。読み方は正式には「はらおしま」と濁さず読みます。

人気の理由として、〝飲食店・スーパーも近くにあり住みやすい〟〝保育園、幼稚園、小学校、中学校、病院など、近くに全てあり、公園、店もあり子育てにもおすすめ〟・・・ということがあげられると思います。

先日、アパートからペットとして飼育されていたオオトカゲのアルゼンチンテグーが脱走したときには、全国版ニュースでも取り上げられ、「原尾島」が一躍有名になりました!トカゲかぁ・・・と思いきや、なんと体長1メートル以上のトカゲだとか!!その後、発見されたとは聞かないので気になるところです。

「原尾島」という地名は、原村と尾島村が合併した際に作られた合成地名です。原尾島周辺は岡山市に合併される前には宇野村大字原尾島でした。この『宇野村』は玉野市にある宇野とは異なる由来を持ち、かつての宇治郷の地区と御野郡が合併する際にそれぞれから一字ずつを取って誕生した」合成地名でした。その時の名残が「宇野小学校」などの名前に残っているんですね!

~小島神社(おしまじんじゃ)~

地元ではよく知られる小島神社は、岡山市中区原尾島・国富・穝・穝東町・東川原の氏神さまです。街中の落ち着いた住宅街に位置し、お買い物ついでに参拝もしやすい神社です。その昔西大川(現在の旭川)が旧国富村の方へ流れていたころ、この辺りはは川の中の小島で、そこに鎮座していたことから小島神社とされたそうです。

通称鬼道様あるいは鬼道八幡と呼ばれていて、鬼道様の名前から厄災消除に御利益があると言われています。厄年厄払いに参拝者が多いく、最近は、女性の厄払いに御利益があると言われ、各地から厄年の女性の参拝が増えているそうです。

「ぼやきの井戸」

水神様を祀った井戸で、その昔水不足の際に祈願したところ、水が沸き上がったという言い伝えの有る井戸です。この井戸に向かって愚痴などをぼやくと、悩みが浄化されるといわれています。

この日は井戸に蓋がされていて、残念ながらぼやけれませんでした・・・

「細首稲荷」

本殿に向かって左に祀られている細首稲荷。お参りすると首から上の病に効くと言われています。

年末年始にかけて除夜祭・歳旦祭が行われるとの事、地元ならぜひ参拝に行きたい神社のひとつですね♪

~原尾島遺跡~

原尾島橋から国道2号線百間川橋の一帯を原尾島遺跡といいます。竪穴住居や倉庫跡、井戸の跡などが見つかっており、その周辺には水田跡が広がっているそうです。弥生時代後期(約1800年前)を中心とした竪穴住居跡が約120軒も重なり合って見つかっているのが特徴です。昭和49年(1974年)から改修工事が進められ、その遺跡のあることがわかったということ。これらの遺跡は縄文時代の後期から弥生時代、古墳時代、鎌倉~室町時代までの生活の跡が折り重なるように残っているそうです。

昔からこの辺りは住宅街(?)だったということですね♪                              岡山県は古くは古代日本の地方国家「吉備の国」が繫栄した古代の大都市であり、近畿と並ぶ先進地帯だったんです!「吉備の国」にまつわる伝説や遺跡も数多く残っていますので、またご紹介していきたいと思います。

~「点字ブロック」発祥の地~

あと、原尾島といったら忘れてならないのが「点字ブロック発祥の地」ということです。                視覚障害者の方が安全に歩行ができるようにサポートするための点字ブロックが生まれたのは、実は日本、それも岡山だったということをご存じでしたか?                                               点字ブロックは岡山の社会事業家・発明家である三宅精一氏が、目の病気を患っている友だちのために自分のお金を使って開発したのが始まりといわれています。三宅精一氏とは点字ブロックを考案し自費を投じて、その普及に努力した岡山の偉人です。                                         1967年3月18日に岡山県立盲学校近くの国道2号線に精一が寄贈した230枚の点字ブロックが初めて敷設されました。その後、京都・東京・大阪と敷設は広がっていき、1970年には初めて駅のプラットホーム(JR阪和線我孫子駅)に敷設となりその後、全国の施設へも普及、現代では75か国以上で導入されているということです。2010年には点字ブロックが初めて敷設された3月18日が「点字ブロックの日」と定められました。

※3月18日、Googleのトップページに掲載されるGoogle Doodleには、開発者を称えて点字ブロックがアニメーションで表示されました。

現代では道を歩いていると何気なく目にする「点字ブロック」は、視覚障害者のかたの外出にとって重要な情報源です。私達も視覚障碍者の方が安心して歩けるように、点字ブロックの上には駐車・駐輪をしないなど気を付けようと思いました。日本それも岡山で生まれた「点字ブロック」がいまや世界のスタンタードへ!思いやりの国・日本らしい本当に何とも誇らしいお話でした。

この記事を書いた人

則安 紀子
則安 紀子
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