コロナウィルス第六波の影響で、なんとも落ち着かない毎日となっています。

なかなか思うようにお出かけとはいきませんが、散策をメインに岡山県庁周辺のおススメスポットをご紹介したいと思います。

■相生橋■

 岡山市の中心街を流れる旭川に架かる相生橋は、岡山藩最後の藩主だった侯爵・池田章政の金婚記念として、池田家が私財を投じて明治36年に着工され、明治44(1911)年に岡山県に寄付されたそうです。

「相生」とは夫婦が仲睦まじいことなので、金婚記念の橋にふさわしい名前ですね。

その後の整備で、周囲の景観と調和したゆとりとうるおいのある橋となるよう、カラータイル舗装、植樹桝の設置、高欄・照明・信号機などの色とデザインの統一などが行われ、周囲の景観をゆっくりと眺めることのできる展望の場所を確保し、市民や観光客に親しまれる橋となるよう工夫がなされました。

岡山城の改修工事中でお城が見えないのが残念ですが、とても気持ちの良い景観です♪

■岡山県庁■

旭川沿いに映えるモダニズム建築

県庁舎本館及び県議会議事堂が完成したのはおよそ50年前。1991(平成3)年、本館を増築するとともに、庁舎屋上にヘリポートも新設されました。

現在も庁舎耐震化工事中ということで、一部が足場や仮囲いで覆われていました。

良い雰囲気だった中庭には鉄板が敷かれ、オブジェも撤去されていて残念です(ToT)/~~~

岡山県本庁舎は、日本近代建築の旗手である前川國男氏が手がけた初の庁舎建築になります。

前川國男氏といえば、ル・コルビュジエやアントニン・レーモンドに師事し、日本の近代建築史に大きな功績を残した建築家です。

本館は全面がスチールサッシのカーテンウォールで覆われ、打放しコンクリートの柱梁と調和した、力強く軽快な外観が特徴です。

北側道路から中庭に続く開放的なアプローチや、本館と議会棟を、回廊と渡り廊下で結んだ設計は、開放感のある親しみやすい庁舎の先駆けとなったそうです。

  横連窓とカーテンウォールの組み合わせが特徴的で重厚でモダンな雰囲気を作り出しています。

内山下の由来

岡山県庁のあるこの「内山下」という所は、北側には後楽園、岡山城址、東南には旭川と周囲の風景に恵まれた立地となっています。

江戸時代に岡山城が政治の中枢だった時代にも城の様々な施設や、家老などの要職に就いていた人物の屋敷があるなど、非常に重要な地域でした。

 岡山城を中心に周囲一帯を城を山に見立てて(城山)、『山下』と呼びました。

 内山下はその中でも、お城の内部、内堀の中側に当たる地域だった事から付けられた地名です。

岡山城の山下のうち、本丸に近い部分の内側を内山下と呼んだのだそうです。

これに対し、山下の町人町寄りの外側部分を、町人町と内山下の中間という意味で中山下(なかさんげ)と呼んだそうです。

■岡山県立図書館■

2018年度まで、14年連続で来館者日本一を誇った『岡山県立図書館』

私が学生の頃は、現在の『天神山文化プラザ』内にあった『岡山県立図書館』ですが、2004年に現在の岡山県庁前の場所に移転しました。

2018年度までの14年間、全国の都道府県立図書館で来館者数、個人貸し出し冊数とも全国1位を誇った、大人気図書館です。

岡山県立図書館がよく利用される要因の一つは、蔵書にあります。移転前は約65万冊だった蔵書が、今では約150万冊と東京都に次いで2位。

その中には戦前に収蔵した古文書や古地図など博物館級の貴重な本も含まれています。

実は第2次世界大戦時に『岡山県立図書館』は空襲で全焼してしまったのですが、貴重な資料は疎開させていて、そのおかげで残っている古文書もあるそうです。

その一部は閲覧も可能なのだとか・・・凄いっ!(^^)!

漫画はない半面、児童書の対応は手厚く、毎年新刊発行されたものは全て購入しているそうです。

       ~児童書コーナーはかなり広く、レイアウトも工夫されています!

タイムリーな企画展示も人気の秘密のようです。

図書館内は人文科学、社会科学、自然科学、郷土資料、児童資料、参考資料の6エリアに分かれていて、1、2カ月ごとに入れ替えをしているとか。

          ~2月ということで、可愛いハートの飾り付けが目立ちます♥~

かつてこの地には私立養忠学校や岡山市立岡山商業学校、岡山女子商業学校、丸之内中学校が所在し、2004年に『岡山県立図書館』へと生まれ変わりました。

もともとこの場所は岡山城本丸の外側の二の丸の敷地だったようです。

      ~建物脇には外下馬門であった痕跡ともいえる石垣も残されています~

岡山城の外下馬門櫓跡・内堀石垣遺構などの遺構の保存・一部復し、内堀をイメージした水盤の整備など地域の歴史的景観を取り入れ開放的な閲覧室からは、外の緑や烏城の眺望などがが楽しめるように工夫されています。

外観は周囲の歴史的外観に調和するデザインになっており、壁面は備前焼をイメージさせるタイル張りとなっています。

■林原美術館■

林原美術館は、岡山藩主池田家伝来の調度品や甲冑、刀剣など岡山藩主池田家が受け継いできた資料に加え、実業家だった故林原一郎氏が収集した美術品、合計9000件もの所蔵により作られた美術館です。国宝・重要文化財も多く所蔵しています。

その収蔵数の豊富さゆえに、よそから作品を借りずとも林原だけですんなり企画を回せるというから驚きです。

特別展や企画展を年5~6回開催されています。

岡山城二の丸対面所跡にあり、外観は武家屋敷風の立派な長屋門が圧巻です。

岡山県庁と同じく、日本の近代建築史に大きな功績を残した建築家である前川國男氏による設計です。

東京都美術館や熊本県立美術館など有名な建築物を手がけた前川國男氏にとって、初めて手がけた美術館建築が林原美術館になります。

石垣の上に味のあるレンガ(「焼きすぎレンガ」というのだそうです)とコンクリートの外壁が良くマッチしています!

~近場で前川國男氏の建築作品が2か所も巡れるなんて・・・超おススメですね♪

長屋門をくぐり、緩やかな石段を上がり、エントランスに入ると正面に小さな竹林の中庭があります。展示室は、中庭の右手にL字に配置され、中庭を中心に左廻りに展示室からエントランスまで一巡できる順路となっています。

この日は 企画展「遊びの文化」が行われていました。

コロナ対策の為、検温・消毒と氏名や連絡先を書かされましたが、他の観覧者はおらず貸し切り状態でゆっくりと堪能できました♪

■岡山県庁近辺のグルメスポット■

県庁近くにはおススメグルメもたくさんあります!

手打ちうどん「とよ香」

岡山県庁の目の前にある人気うどん店です。

麺はコシのある太麺でボリュームも味も値段も満点です♪

山珍

県庁通りにある1969年創業の老舗の中華料理屋さん。

具だくさんの豚まんがむちゃ美味しくて有名です。

ドイツ菓子シュロスガッセ モーツアルト

こちらも県庁通りにある老舗の洋菓子屋さん。

どれも安定の美味しさで、有名店なのでお土産に持っていくととても喜ばれます(笑)

この日もたくさんのお客さんで賑わってました!

習志の

原尾島にあった人気のレトロな洋食店が、2021年7月、内山下にて復活しました!

おススメはもちろん懐かしい洋食屋のカレーです♥

ナポリタンもおススメと聞いたので、ぜひ食べてみたいですね♪

県庁近辺~旭川沿いはウォーキングコースとしても人気の場所です。

ぶらり散策コース・近場で人込みを避けて楽しめるおすすめスポットとして参考にしてみてくださいね♪

この記事を書いた人

則安 紀子
則安 紀子
お客様との出会いを大切に、親切・丁寧そしてわかりやすい説明を心掛け、日々勉強をさせて頂いております。お取引の後にいただくお客様のお喜びの声が私の一番の報酬です。今までの経験を活かし、一生懸命お手伝いさせていただきます。