0円空き家を探す方法

無償譲渡物件のマッチングサイトで探すのが便利です。

下記のサイトがおすすめです。

https://zero.estate/

0円空き家の注意点

無償譲渡のデメリット

  • 書類作成や手続きが面倒
  • 完全に無料ではない
  • 修繕やリフォームに費用がかかる

0円空き家はメリットもありますが、反面デメリットもあります。まずは注意点を確認していきましょう。

書類作成や手続きが面倒

0円ということは、不動産業者には媒介するメリットがありません。通常の不動産売買では、不動産仲介業者が間に入って必要な手続きや書類作成を行ってくれますが、個人間でやりとりを行う無償譲渡の場合、これらの作業をすべて自分たちでしなければいけません。

譲渡契約書の作成や登記関連の書類のやりとりなどを専門家のサポートなく、すべて自分たちで行うには、書類作成の時間だけでなく、書き方や手続き方法を調べるための時間や手間がかなりかかることがデメリットです。

完全に無料ではない

無償譲渡物件は物件価格は0円です。

しかし、住宅取得時には複数の税金がかかるため、「完全に無料ではない」ことも注意が必要です。

どんな税金がかかるかというと、下記を参考にしてください。

贈与税

個人からの贈与によって財産を取得した場合、その取得財産に課税される税金。相続税評価額をもとに評価額が算出され、110万円(基礎控除)を超えた額が課税対象となります。

不動産取得税

土地や家屋の購入、贈与、家屋の建築などで不動産を取得したときに、取得した方に対して課税されます。

有償・無償にかかわらず課税となる点に注意が必要です。原則として固定資産課税台帳に登録されている価格を「取得した不動産の価格」として扱い、「取得した不動産の価格(課税標準額)×税率」で算出される。税率は、2024年3月31日までに取得した場合、3%で計算します。

登録免許税

空き家の入手時に必要となる「土地と家屋の所有権移転登記」の際にかかる税金。無償譲渡では「贈与」とみなされるため、固定資産課税台帳に記載された価格の2%が課されます。

また、これら無償譲渡の際に発生する税金とは別に、空き家を所有することになれば、固定資産税(場所によっては都市計画税)が年1回課税されるため、毎年税金を負担することになります。

修繕やリフォームに費用がかかる

無償譲渡で引き渡される空き家のほとんどは住居としての価値はありません。だからこそ0円となるわけです。

そのため、建物の損傷が激しかったり、設備が劣化していたりと、そのままでは使えない物件も少なくありません。

そのためリフォーム・リノベーションなどが必要になることがあります。施工内容によっては1,000万円を超えるケースもあります。

せっかく0円で空き家を手に入れたにもかかわらず、高額なリフォーム・リノベーションがかかってしまうと、無償譲渡のメリットがありません。

手に入れるかどうかは総合的に判断しましょう。

空き家を無償譲渡する理由

  • 経済的負担(管理にかかる費用・税金)
  • 心理的負担(トラブルが起こる可能性)

無料でも引き取って欲しいからこそ0円で譲渡するわけです。

ここで言う「事情」とは、具体的に以下のようなものを指しています。

経済的負担(管理にかかる費用・税金)

空き家は所有しているだけで、固定資産税や管理費などの金銭的負担を強いられます。

売却できる可能性が低い利便性の悪い土地や建物を所有している場合は、経済的負担から解放されるために無償譲渡を選ぶことになります。

また、特定空家に指定されると、固定資産税は6倍になります。

心理的負担(トラブルが起こる可能性)

空き家は清掃や修繕、定期的な見回りなどを行っていないと、さまざまなトラブルのもとになります。

倒壊・周辺環境への悪影響(庭木が伸びて隣接物件へ迷惑を与えるなど)だけでなく、不法投棄や不法侵入をはじめとした犯罪に巻き込まれるリスクもあり、思わぬトラブルに発展するケースも少なくありません。

台風で瓦などが飛んで、人身事故になるケースも可能性がゼロではありません。

売れない空き家を処分する方法

売れない空き家を所有している場合に、処分する方法を解説します。

  • 一括査定に出す
  • 買取業者に売却する
  • マッチングサイトに登録する

一括査定に出す

ボタンワンクリックで複数の業者に査定を依頼できるのが一括査定のメリットです。しかしここで気をつけなければならない事は、査定価格はあくまでも目安であり、売却できる価格ではありません。

査定価格がもっとも高い不動産会社に依頼するのではなく、もっとも信頼できる不動産会社に依頼することが大切です。

買取業者に売却する

買い手が見つからない空き家は、買取専門店や買取する不動産会社に直接買い取ってもらうという方法もあります。

もちろん100%買い取ってくれるわけではありません。そしてほとんどただ同然になることもあるでしょう。

しかしどうしても手放したい場合は、相談してみる価値はあるでしょう。

買取業者に売却する場合には、次のようなメリットがあります。

・そのままの状態で売却できる
・仲介手数料が不要
・すぐに売却できる
・契約不適合責任が免責される

買取の場合はそのままの状態で買い取ってくれるので、リフォームやリノベーション、場合によっては解体などを考えなくてすみます。

不動産業者に仲介を頼むと、仲介手数料がかかりますが、買取ならそれもかかりません。そもそも仲介手数料は売却価格の3%が基本ですから、売却できないような物件は仲介してもらえません。

すぐに売却ができることも買取ならではのメリットです。

さらに仲介で売却した場合、建物に何らかの不具合があった場合、売り主に責任があり、修繕費用や損害賠償を請求されたり、契約そのものを撤回されたりするケースもあります。

これを契約不適合責任といいますが、買取してもらえば、買い取った不動産業者などが、その責任を負うことになります。

不動産会社に売却を依頼しても何年も買い手が見つからない場合や、売却を検討する前にすでに諦めてしまっているような場合は、買取を依頼することを考えてみるのもひとつの方法です。