藤公園~一面に藤の花が咲き誇る~
藤公園は和気町で生まれた和気清麻呂の誕生1250年を記念して、昭和60年に開園した和気町を代表する観光地です。北は函館の藤、南は鹿児島県坊津の藤と全国から著名な藤を集めて作られ、その数約100種類!!種類の多さでは日本一を誇る美しい公園です。花の房を1メートルも垂らした藤もあれば、小ぶりな房の藤もあり、またその花の色も、紫色の濃いものや薄いもの、ピンク色や白色など様々です。
約7,000平方メートルの敷地に、幅7m、総延長500mの藤棚は総延長が500メートルあり、その下は通路となっていて藤を見ながら散策することができます。
コロナ前までは伝統的なお祭り「藤まつり」が行われていました。
出店が出たり、和気中学校の吹奏楽部員が演奏したりと盛り上がり、地元の人だけでなく、県内外からたくさんの方が訪れていました。
和気清麻呂~自分だけは恥じることなく正しい道を歩む~
皆さんは和気清麻呂という人物をご存じですか??和気町で生まれ育ち、歴史に名を遺した和気清麻呂。彼の経歴や伝説はとても興味深く、銅像がある和気神社には今も大勢の方が訪れます。
「和気神社まで行かなくても和気清麻呂おるよ!」と母に言われて撮らせていただいたのですが、和気清麻呂なのか分からず…皆さんは是非和気神社に見に行ってみてください。(この方は和気町佐伯におられました)
●和気町藤野から天皇の側近となる
和気町藤野で生まれ育った清麻呂は、上京して天皇の警護役として仕えます。彼が37歳の時に天皇になりたいと望む僧侶「道鏡」という人物が現れます。この道鏡は、「自分が天皇になった際には、清麻呂に大臣の位を与える」と誘惑します。神の前で一心に祈りを捧げた清麻呂は「道鏡を除くべし」との神のお告げを受け、天皇の血統を守ることを決意します。都に帰り、その旨を報告すると、朝廷は安堵に包まれましたが、道鏡は激怒。清麻呂を不名誉な名前に変えさせて、島流しの刑に処します。
●和気清麻呂伝説
道鏡の怒りは収まることなく、鹿児島へと向かう清麻呂に刺客を差し向けます。そしてある時清麻呂は足が不自由になり、動けなくなってしまい輿に乗って出発します。驚くことに、そこへ300頭のイノシシが現れ、清麻呂の行く道を先導して行ったそうな。到着するころには足はすっかり治り、立って歩けるようになっていたといいます。
この伝説から、神社には狛犬の代わりに「狛いのしし」が守り神として祀られています。なでると足腰がよくなるというお話もあるそうです。
母に「狛いのししも和気神社まで行かなくてもおるよ!」と言われ、撮らせていただいたのですが…
「こま…いのしし?」とハテナが浮かびました。皆さんは是非和気神社まで見に行かれてください。
(この方も和気町佐伯におられました)
●名誉を回復した清麻呂。数々の職をこなし、学問の神様に…
光仁天皇が即位し、道鏡が左遷されたことで清丸は刑を解かれてまた都で生活を始めます。そして、誠実で自分の利益をかえりみず、天皇に忠義を尽くす清麻呂の人格はどんどん評価され、周りの信頼を得ていきます。河川の工事や財政職務など、数々の仕事をこなしていき、平安京建設の現場監督も務めあげます。遂には日本最古の私立学校「弘文院」を建て子どもたちの教育に力を注ぎました。このことから、「学問の神様」と呼ばれるようになりました。
和気神社の裏には「名付け石」という石がたくさん納められています。親御さんが子どもの名前と生年月日を書いて学問成就を祈願します。受験シーズンなど是非訪れてみてはいかがでしょうか。
●姉の広虫姫も著名な方
清麻呂の姉の広虫姫は女官として宮廷につかえた後に出家します。その後、身寄りのない83人の子どもたちを引き取って自分の養子として育て上げました。これが日本初の孤児院と言われているそうです。「子育ての神様」と言われるようになった広虫姫。兄弟ともに徳の高い方だったのですね。
●最後に
和気町について少しお話ししましたが魅力は伝わったでしょうか。写真で本物をお見せできていないのが申し訳ないのですが…(行ってみてのお楽しみですね!)和気町に来られることがありましたら思い出して立ち寄っていただけたら幸いです。
また、昔だけでなく、今はお笑い芸人の「見取り図 リリーさん」が和気町出身ということでも一時期話題に上がりましたね。
ほかにも和気町の良いところはたくさんあるので是非足を運んでいただけるとうれしいです♪
この記事を書いた人
- 不動産のプロとして33年のキャリアを持ち、お客様に寄り添った最適なサービスをご提供することに情熱を注いでいます。アットホームな社風の中、有能なスタッフと共に日々研鑽に励み、お客様の人生に幸せをもたらすことが私の喜びです。
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