空き家 公開: 2026.08.20
空き家の解体費用が払えない——諦めないで、4つの解決策
空き家の解体費用は木造で坪3〜5万円、鉄筋コンクリートで坪5〜8万円が目安です。払えないからと放置すると固定資産税が最大6倍になることも。岡山市中区で数多くの空き家売却を手がけてきた立場から、自治体の補助金・古家付き売却・リフォーム賃貸など現実的な選択肢を解説します。
動画でも解説しています: 【空き家の解体費用が払えない?】諦めないで!解決策を専門家が伝授
親が亡くなり、実家が空き家になった——このとき多くの方が悩むのが、「解体費用をどうするか」です。
空き家の解体費用は、建物の構造や規模によって大きく変わります。木造住宅なら坪あたり3〜5万円、鉄筋コンクリート住宅なら坪あたり5〜8万円が目安です。
たとえば30坪の木造住宅であれば、90万円から150万円かかります。さらに建物以外にも、庭木・門扉・ブロック塀の撤去費用が加算されていきます。
「解体費用が払えないから、とりあえず放置しよう」——そう考えてしまう方もいますが、放置すると固定資産税が最大6倍になる可能性があります。今回は、解体費用が払えない場合の現実的な選択肢を整理します。
選択肢1|自治体の補助金制度を活用する
最初に検討したいのが、自治体の補助金制度です。
多くの自治体で空き家の解体への支援制度が用意されています。条件や補助金額は自治体によって違いますが、自己負担を大幅に減らせる可能性があります。
岡山市でも空き家対策の補助金制度がありますので、市役所のホームページをチェックするか、直接担当者に問い合わせてください。
手続きには多少手間がかかりますが、費用負担を軽減できるメリットは大きいです。
選択肢2|古家付きのまま売却する
解体せずに、建物付きのまま土地を売却するという方法もあります。
「古い家は売れない」と思い込んでいる方が多いのですが、実際は買い手が見つかることもあります。
買主の中には、自分でリフォームして住みたいという方や、解体して建て替えたいという方もいます。解体を前提に売買契約を結べば、解体費用を売買代金から差し引くこともできます。
ただし古家付きだと売却価格は低めになる可能性があります。その点は考慮が必要ですが、自分で解体費用を払うよりも手元に残る金額が多いこともあります。
岡山市中区の原尾島や国富でも、「古いまま売りたい」というご相談は実際にあります。まずは査定を取って、古家付きでいくらで売れそうかを確認してください。
選択肢3|リフォームして賃貸物件にする
解体せずに、リフォームして賃貸物件として運用するという選択肢もあります。
リフォーム費用と賃料収入のバランスをしっかり計算し、専門家に相談しながら長期的な収支を見る必要があります。
初期投資にお金がかかりますし、入居者の募集や物件の管理など手間もかかります。ですがうまくいけば、解体せずに一定の収入が得られるメリットがあります。
ただし「リフォームせずにそのまま貸す」という方法もあります。お風呂とトイレがあって屋根があれば住みたいという方は意外と多く、初期投資を抑えて賃貸に出せることもあります。
選択肢4|無担保ローンを利用する
一括払いが難しい場合、無担保ローンを利用するという方法もあります。
金利は2%から4%と少し高めですが、返済期間は1年から10年くらいが一般的です。いろんな金融機関から提案を受けて、自分に合った条件のローンを選んでください。
ただし返済能力の審査がありますから、安定した収入がない場合や他の借入れがあると審査に通らないこともあります。将来の返済計画をしっかり立てることが大切です。
やってはいけないこと——相続放棄・自己解体
ここで注意したいのが、やってはいけない対処法です。
相続放棄しても管理責任は残る
「相続放棄すれば空き家の問題から逃れられる」と考える方がいますが、これは間違いです。
相続放棄しても、管理責任からは逃れられません。危険な状態であれば、解体・撤去する責任が残ります。
また相続放棄は「すべての財産を放棄する」ことを意味しますので、預金や他の財産も受け取れなくなります。
自分で解体するのは危険
「費用を抑えるために自分で解体しよう」と考えるのも危険です。
建物の解体には専門知識が必要で、事故や怪我のリスクがあります。また法令違反のリスクもあり、近隣トラブルにつながることもあります。
解体は必ず専門業者に依頼してください。
家財の処分と簡単な補修で売却しやすくする
古家付きで売却する場合でも、家の中を片付けて最低限の補修をしておくと売却がスムーズに進みます。
家財の処分には時間がかかりますが、空き家の中が物で溢れていると、買い手がつきにくくなります。
また雨漏りや窓の破損など、簡単な補修をしておくだけでも印象が変わります。庭の草刈りもしておくと、見た目が良くなります。
放置すると固定資産税が6倍になる
解体費用が払えないからといって放置すると、固定資産税が最大6倍になる可能性があります。
通常、住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」が適用され、固定資産税が6分の1に軽減されています。ところが「特定空き家」や「管理不全空き家」に指定されると、この特例が外れます。
岡山市中区の浜や平井でも、草木が伸び放題で近隣から苦情が出ている空き家があります。このまま放置すると指定される可能性があります。
まとめ
- 解体費用の目安——木造で坪3〜5万円、鉄筋コンクリートで坪5〜8万円。庭木・門扉の撤去費用も加算される
- 自治体の補助金制度——岡山市でも制度あり。市役所に問い合わせを
- 古家付き売却——解体せずに建物付きで売る。買い手が見つかることもある
- リフォーム賃貸——初期投資が必要だが、賃料収入を得られる可能性がある
- 相続放棄・自己解体は避ける——管理責任は残る。解体は専門業者に依頼
何より大切なのは、放置せずに早めに行動を起こすことです。解体費用が払えなくても諦めないで、知恵を絞りましょう。アーキ不動産は岡山市中区が地元で、空き家の売却・賃貸・管理を含めた様々な相談に乗っています。まずは無料査定で、古家付きでいくらで売れそうかを確認するところから始めてください。
執筆: アーキ不動産(株式会社アーキ・クリエイト)/ 岡山県知事免許(9)第3595号・岡山県宅地建物取引業協会会員。 記事の内容は公開時点の情報です。税制・法令の適用は個別の状況により異なるため、実行前に専門家へご確認ください。