アーキ不動産(岡山市中区)

空き家 公開: 2026.11.04

空き家の解体費用はいくらかかる——建物本体・外構・家財処分の3つに分けて考える

木造30〜35坪の空き家を解体すると、建物本体でおよそ150万円、庭木や外構が多いと200万円台から。見落としがちなのが30〜80万円かかる家財の処分です。岡山市中区で解体見積もりに同行してきた一級建築士が、費用の内訳と安く抑えるコツを解説します。

空き家の解体にかかる費用を解説/アーキ不動産(岡山市中区)

動画でも解説しています: 空き家の解体にかかる費用を解説/アーキ不動産(岡山市中区)

空き家を相続した方から「解体するといくらかかるのか」というご質問を多くいただきます。アーキ不動産では、これまで20〜30件ほど解体の見積もりを取ったり現場に立ち会ったりしてきました。その経験から、費用の考え方をお伝えします。

結論から言うと、解体費用は**「建物本体」「外構・庭」「家財処分」の3つに分けて考える**と見積もりが読めるようになります。そして、多くの方が見落としているのが3つ目の家財処分です。

金額は星川がこれまで立ち会った岡山市内の案件での目安です。近年は人手不足と処分費の上昇で解体費は上がる傾向にあります。必ず複数社の見積もりでご確認ください。

解体費用を左右する最大の要因は「道路」

同じ大きさの家でも、解体費用は前の道路の広さで大きく変わります。

重機が入れる広い道路に面していれば、機械で効率よく壊せます。ところが、道路が狭い、敷地いっぱいに家が建っていて重機が入らない、人が歩いてしか入れない——こうなると、職人が手作業で壊して運び出すことになります。費用は2倍、3倍になることもあります。

岡山市中区でも、古い住宅地には道幅の狭い場所が少なくありません。見積もりを依頼する前に、「前の道路に4トントラックが入れるか」を確認しておくと、金額の見通しが立ちます。

費用の内訳① 建物本体の解体

建物そのものを壊して、廃材を運び出し、処分する費用です。木造・鉄骨・コンクリートで単価が変わり、木造がもっとも安くなります。

目安として、30〜35坪の木造住宅で、重機が入る立地なら150万円前後。これに次の費用が加わります。

  • 仮設費用。足場や養生シート(隣家に迷惑をかけないための防音・防塵対策)
  • 申請・届出の費用。一定規模以上の解体は行政への届出が必要です
  • 外構・庭。ブロック塀、門、カーポート、庭木、庭石、灯籠、井戸の埋め戻し。これが多いと合計200万円台からになります

費用の内訳② 家財の処分——見落としがちな30〜80万円

実は、ここが相当大きな金額になります。

親の世代の家は、物を捨てない時代に建てられています。「住むところがあるなら、物は取っておく」という感覚で何十年も暮らした家には、押し入れ・納戸・物置に家財がぎっしり残っています。

これを処分する費用は、少ない家で30万円、多い家で60〜70万円、これまで最高で80万円かかった案件がありました。解体業者に任せると、これらはすべて産業廃棄物として処分費がかかります。

家財処分を安くする一工夫

家財は「全部ゴミ」ではありません。お金をもらえるものと、お金を払って処分するものを分けるだけで負担がかなり変わります。

  • 美術品・工芸品・掛け軸・骨董品。価値がつくことがあります
  • アンティーク家具・古い足踏みミシン。作業台として需要があり、売れることがあります
  • 昔流行したもの、記念品。額面どおりではなくても、買い取ってもらえる場合があります

買取業者には得意・不得意があります。「全部ゴミです」と言って安く引き取り、転売して儲ける業者も中にはいます。2〜3社に見てもらい、見積もりを比べてから判断してください。不得意な分野は、別の専門業者に見てもらうことも大切です。

補助金の確認を忘れずに

岡山市には、一定の要件を満たす空き家の解体に対する補助制度があります。要件や予算枠は年度ごとに変わりますので、解体を決める前に市の担当窓口で最新の内容を確認してください。着工後の申請は認められないのが一般的です。

業者選びで見るべきこと

解体は、近隣に迷惑がかかりやすい工事です。騒音・振動・ほこり・トラックの出入り。苦情が出ると、売却の際に「あの家は近所と揉めた」という印象が残ることもあります。

  • 近隣への挨拶を事前にしてくれるか
  • 養生・散水など、ほこり対策を見積書に書いているか
  • 廃棄物の処分先(マニフェスト)を明示できるか

金額だけでなく、丁寧な仕事をする業者に依頼することが、結果的に資産を守ります。

「解体してから売る」が正解とは限らない

ここまで費用を見てきましたが、そもそも解体が必要かどうかは物件によります。古い家が付いたまま売ったほうが手残りが多いケースもあります。判断の仕方は「相続した古い家、そのまま売る?解体して売る?」で実例を紹介しています。

まとめ

  • 解体費用は建物本体・外構・家財処分の3つで考える
  • 道路が狭いと手作業になり、費用は2〜3倍になることがある
  • 木造30〜35坪・重機が入る立地で150万円前後、外構が多ければ200万円台から
  • 家財処分は30〜80万円。売れるものを分けて2〜3社で比較する
  • 岡山市の補助制度は着工前に確認する

アーキ不動産では、一級建築士が建物を見たうえで「解体すべきか、古家付きで売るべきか」をご提案し、解体する場合は見積もりの読み方までお手伝いしています。岡山市中区の空き家でお困りの方は、まずはご相談ください。

執筆: アーキ不動産(株式会社アーキ・クリエイト)/ 岡山県知事免許(9)第3595号・岡山県宅地建物取引業協会会員。 記事の内容は公開時点の情報です。税制・法令の適用は個別の状況により異なるため、実行前に専門家へご確認ください。

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