家族信託をどこに頼むかについて、一般的には弁護士、司法書士、行政書士に頼むことが多いです。
しかし、弁護士、司法書士、行政書士のすべてが家族信託に精通しているわけではありません。
家族信託に詳しい弁護士、司法書士、行政書士に依頼することをお勧めします。
では、どうやって家族信託に詳しいかどうかをチェックすればいいのでしょうか?
専門家選定のポイントについて解説します。
専門家選定のポイント
・家族信託の受任件数
一番重要なのは実績です。
最近は家族信託のニーズが高まり、専門家向けの勉強会や法解釈の勉強会なども開催されていますが、実務を経験しないと十分に理解できない問題も少なくありません。
司法書士、税理士、行政書士、弁護士といった資格の種類にこだわるのではなく、家族信託に関する深い知識と実務経験を有する者を優先的に選ぶことが、最適な専門家を選ぶポイントになるのではないでしょうか。
家族信託の経験値が高いほど信頼できますが、どうやって受任件数を調べればよいでしょうか?
ホームページやSNSでも受任件数まで公表している専門家は少ないでしょう。
これは、実際に電話や訪問して聞いてみるしかありません。
ただ、弁護士に依頼する場合は注意が必要です。
弁護士は公的な立場上、依頼者の利益を代表する義務があります。
家族の感情や利害のバランスを優先した家族信託を作成することは、弁護士にとって難しいかもしれません。
家族の意向などの問題に集中したい場合は、この分野の経験が豊富な司法書士や行政書士に依頼しましょう。
・ホームページをチェック
各専門家のホームページをチェックしてみましょう。
それぞれのホームページで家族信託に関する情報が掲載されているかどうか。
家族信託についての情報を掲載しているなら、そしてその情報量が多ければ多いほど、家族信託を得意としていると考えられます。
・SNSをチェック
ホームページとともにSNSをチェックするのもいいでしょう。
家族信託が得意な専門家は積極的に情報発信しています。
YouTubeなど動画で情報発信していれば、どんな人物なのか(信頼できそうか)も確認することができます。
・信頼できるかどうか実際に話してみる
しかし、最終的には実際に話してみることが重要です。
ホームページやSNSをチェックして「良さそうだ」と思っても、実際に会ってみると「相性がよくなさそう」「何となく違う気がする」など感じることがあるはずです。
その直感を大切にするのが、その後の手続きを進めていく上で最も重要なことではないでしょうか。
実績を確認しながらも、自分の直感を大切にして専門家を選ぶことをおすすめします。
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